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仮面ライダーオリジナル小説[滝和也の秘密]第3話 [小説]

滝は別室で治療中。
立花と本郷はロビーでくつろいでいる。
「なあ、たけし」
「なんですか、おやっさん」
「最近、敵怪人が強くなってきてないか。以前なら滝でもかなり善戦していたのだが、最近では、滝も怪我をすることが多くなってきた。今日も怪我をしてきた」
「確かに、怪人が強くなってきたのは俺も感じますね。ショッカーもどんどん世界征服に本腰を上げてきたのでしょう」
「そうだろ。そろそろ、俺らもそれに対して策を練った方がいいじゃねえのか」
「新しい技ですか。それなら。ライダー大車輪やライダーきりもみシュートとか、いろいろ考えたじゃないですか」
本郷はあの苦しかった特訓の日々を思い出していた。
特に、ライダー大車輪はひたすら走る技だったので、大変疲れた。無事完成した今になっても、よく体得できたものだと時々思う。
「いや、そうじゃなくて・・つまり、FBIの応援がもっと欲しいってことだよ。滝のがんばりが足らないと言うわけではないのだが、どうもショッカーの進歩の早さに押されているのが現状だ。対して、俺達は、ライダー2人と滝が戦力だ。しかも一文字は南米のショッカーを倒すために日本にはいない。お前ら二人ではこれからの戦いきついと思う。FBIは世界的な規模の組織なんだし、もっと人員を出せると思うんだ。10数人ぐらい応援を要請したほうがいいとおもうのだ」
「戦力アップですか。確かに私もそれは考えました。しかし、それでは滝の頑張りを否定するようで言いにくいですね」
「それはわかっている。しかし、このままにしておくとショッカーとの戦いでおまえ達が命を落としてしまうかもしれないぞ」
本郷はしばらく考えて、
「わかりました。おやっさん。俺が言って見せます」
「頼んだぞ。たけし」
そこへ、滝と女が帰ってきた。
滝の腕は三角巾でつってある。
どうやら、治療はすんだようである。
「お、二人ともおかげで大丈夫だ。さすがに、まだ痛むけど。1週間もすればすぐに治るだろう。そうすれば、また、ショッカーと戦える」
滝はいつも以上に元気よく振舞った。
「滝、実は・・」
本郷は思い切って、話を切り出した。
やや勇気のいる行動だったが、滝のことを考えたら、早いほうがいい。
「何だ。本郷」
「ショッカーもどんどん強くなっている。そこでだ。FBIの本部からおまえ以外に応援を要請してほしいんだ」
「えっ」
滝の顔が青ざめた。
「いや、別におまえが役に立たないと言っているわけじゃない。今までだって、おまえのおかげで、何度か助けられたし、これからも助けてもらおうと思う。しかし、おまえ一人では、戦力的に厳しくなっている。戦闘員ならおまえでも充分だが、怪人との戦いになると、どうもおまえだけでは頼りない。だから、せめて連絡でも取ってくれ」
「いや、しかし・・」
滝は口ごもる。
「た、頼む。滝」
おやっさんが駄目押しのお願いをした。
「FBIもいろいろと忙しいし・・・」
そう言いながら、滝は二人の顔を見た。
真剣な顔が二つ並んでいた。
「わかりました。連絡してみます」

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