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仮面ライダーオリジナル小説[滝和也の秘密]第2話 [小説]

「あ、本郷」
仮面ライダーは変身を解き、元の姿に戻った後、滝のところに帰ってきた。
「怪人は無事倒した。けがは大丈夫か」
「あー、たいしたことはない」
と言って、滝は傷口を見せる。
「ほら、ちょっとしった右手の怪我だ。少し腫れているが、一週間もすれば治るだろう」
「それはよかった。だが、その様子では、一人では帰れそうもないな。よし、俺のサイクロンに乗れ」
本郷は、滝をサイクロンの後ろに乗せた。
「いつもすまねえな」
「なあに、気にするな」
本郷は、エンジンをかけた。マフラーから煙が勢いよく吹き出した。
「俺の体と違って、おまえのサイクロンはいつも元気がいいなあ」
「なあに、おまえの体もすぐ元通りになる。それより、しっかり捕まっていろ。ゆれるからな」

ここは、立花レーシングクラブ。
いつもの通り、おやっさんがバイクの整備をしている。
「会長、そろそろ一息入れたら、さっきから頑張りすぎじゃないの」
そう言って、女はお茶をおやっさんの前に差し出す。
「それもそうか」
立花は時計を見た。
「あ、もう5時か、整備に打ち込んでいると時間がたつのは早いな」
立花は、お茶を一気に流し込む。
「あー、うめえなー」
扉がゆっくり開いた。
「おやっさん、ただいま」
本郷は、滝を背中に背負いながら言った。
「どうしたんだ、滝」
立花は、すぐ様、滝の元にやって来た。
「あ、たいしたことはないですよ。おやっさん。ちょっとショッカーの怪人にやられてしまっただけですよ」
「医者を呼ぶか」
「いえ、軽い怪我ですから、ちょっと手当てしてくれたら大丈夫です」
と言うわけで、備え付けの救急箱を使って治療が開始された。

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