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オリジナル小説「無人島もの・・ごみで脱出」 [小説]

 オリジナル小説です。小説といっても、あらすじだけです。今回も環境問題をテーマにしています。


 主人公は、男子高校生。
 彼の趣味は釣り。海に面した市町村に住んでいたので、必然的に海釣りが主だった。両親と暮らしているので、ごみ出しなどはしていないが、一人暮らしだったら、確実にごみの分別はしないタイプの人間だ。街中では、飲み終わったペットボトルをポイ捨てし、海釣りの時でも、ポイ捨てする。環境に対する意識は全くなかった。
 ある日、海で釣りをしていると、突然、雨になり、やがて嵐になった。今朝のニュースでは、途中から大雨になるという天気予報があったのに、それを信じていなかったのだ。必死になってボートをこいだが、陸からどんどん離れていく。大波がやってきて、主人公は漂流した。
 目が覚めると、島だった。乗ってきたボートは、流されてしまったようだ。島を調べてみたが、誰もいなかった。無人島だ。浜辺には、流れ着いてきたごみが落ちていた。
 いくら考えても、ここが地球上のどこにある島なのかわからない。日本のどこかなのか。それとも外国なのか。いずれにしろ、自力で脱出する方法を考えなければならない。誰かが助けてくれるのを期待してはいけないのだ。
 島を再度、調べてみたが、やはりあるのはごみだけだった。空き缶・ペットボトル・ごみ袋はもちろんのこと、なんと注射器まであった。その他にも様々なものがごみとしてあった。
 主人公は、地面にあるペットボトルを見つめながら、「もしや自分が捨てたものではないか?」と考え始めた。主人公がいつも海に捨てているペットポトルは大手メーカーが作っているので、自分のものかどうかはわからないが、その可能性を疑い始めた。仮に、自分の捨てたものが含まれなかったとしても、ここにごみがあるという事は多くの人間が捨てたという事なのだ。 
 主人公は、自らの今までしてきた行動を後悔し始めた。今まで、平然と飲み終わったペットボトルを捨てていたが、それは間違いではなかったのか。こうして、ごみが無人島に流れ着いているのを見ると、それを感じるのだ。
 だが、今はそんな事を考えている場合ではない。まずは、島から脱出することが大事だ。
 主人公が脱出方法を考えていると、目の前にあるごみ・・・特にペットボトルが利用できないかと考えた。以前読んだ本で、ペットボトル大量に大きい袋に入れれば、その上に、人間一人が乗っても浮くことができると書いてあった。海外の例だと、人間が数人分乗れるボートを作ったという例をあるという。
 主人公は、ごみの中から、網を取り出したし、ナイフ(これもごみ)を使い、切って、紐にした。その紐で、ペットボトルを連結して、頑丈なボートを作った。
 ボートに乗り、北を目指した。大西洋側の海で遭難したのだから、日本の南側にあるどこからの無人島である可能性が高かった。
 水分補給にもペットボトルに有効活用することにした。水を入れれば、立派な水筒人になるのだ。
 ボートのオールにも、海ごみを利用することにした。流されてきた木材をナイフで切ってオールにした。
 出発から3日後、偶然、漁師の船と出会い、助けてもらった。
 主人公の遭難はテレビで取り上げらていた。陸に上がった時には、大騒ぎになった。奇跡の生還だと人々はほめた。
 その後、主人公は、海にポイ捨てをしていた自らの行いを反省し、二度とポイ捨てはしなくなったという。

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