オリジナル小説「Back to the 江戸時代」 [小説]
オリジナル小説です。小説といっても、あらすじだけです。最近になって知りましたが、江戸時代は、意外にもエコな時代なのです。
http://www.japanfs.org/ja/news/archives/news_id027225.html
その事実を参考にストーリーを作っております。
主人公は、一人暮らしの大学生。1Kの小さいアパートで暮らしている。炊事・洗濯・そうじを何とかこなしているのだが、ごみの分別は全くしないというズボラな性格だった。地球環境の事など全く考えていない。友人や家族が注意をしても考えを改める気配がなかった。一人がちゃんとしてもしなくても、地球規模で考えたら大した影響はないというのが、彼の返事だった。
彼の趣味は読書。特に、戦国時代を舞台とした歴史小説や漫画大好きだった。現代ではなく、戦国時代に生まれていたら、歴史の教科書にのるような活躍ができると信じていた。彼は、人より運動神経が悪いくせに、本気でそんなことを考えていた。タイムマシンでも魔法の力でもなんでもいいので、戦国時代に行きたいと願っていた。
信心深い彼は、近くの神社に行き、毎朝、願っていた。
ある日の事、いつものように神社で願っていると、急にめまいがしてきた。がんばろうとしたが、主人公は気を失った。
目が覚めた。周りを見ると、元の神社だ、しかし、よく見ると、細部が異なっている。
周りの景色も違った。神社の周りは、住宅街だったが、今、周囲を見渡しても、あるのは、田んぼばかりだ。家は数軒しかない。しかも、その家は、時代劇に出てきそうな家だった。少しすると、参拝者がやってきたが、和服だ。今は祭りの季節ではないのに、不自然だ。
いろいろ調べていくと、ここが現代ではなく、江戸時代であることがわかった。どうして、タイムスリップかはわからないが、事情は呑み込めた。これは現実なのだ。
帰る方法はわからなかったので、仕方なくこの時代で生きていくことにした。慣れてくるにつれて驚いた。江戸時代の科学技術は現代よりはるかに劣るが、リサイクル技術は驚くべきものだった。MOTTAINAI(もったいない)という言葉をノーベル平和賞を受賞したワンガリ・マータイは絶賛したが、そのMOTTAINAIへの徹底ぶりは現代と比べ物にならないものだった。
例えば、人間の排せつ物を肥料にしているのは知っていたが、それだけではなかった。灰も肥料として使われていた。灰はそれだけでなく、火種の確保や日本の発酵食品に使われている「麹菌」の培養にも使われているのだ。灰を専門に買い取る灰買いという職業まで存在した。
また、紙や樽や傘なども使えなくなっても、専門業者が買取り、リサイクルしていたのだ。
江戸時代とは、リサイクルという面では、理想的な国家だった。
主人公は、日本人でありながら、日本の歴史の事を何も知らなかった。かつてはリサイクル国家だった日本に生まれたのに、リサイクルに貢献していなかった自分の行動を恥じた。後悔した。我々日本人は、今こそ、江戸時代の精神を取り戻すべきだ。「Back to the 江戸時代」なのだ。
と、そんなことを考えたとたん、また、にめまいがしてきた。がんばろとしたが、主人公は気を失った。
目覚めると、現代の神社だった。
江戸時代にタイムスリップしたのが、夢だったのか幻だったのかわからないが、主人公は多くの事を学んだ。
主人公は、心を入れ替えて、ごみの分別をするようになった。
http://www.japanfs.org/ja/news/archives/news_id027225.html
その事実を参考にストーリーを作っております。
主人公は、一人暮らしの大学生。1Kの小さいアパートで暮らしている。炊事・洗濯・そうじを何とかこなしているのだが、ごみの分別は全くしないというズボラな性格だった。地球環境の事など全く考えていない。友人や家族が注意をしても考えを改める気配がなかった。一人がちゃんとしてもしなくても、地球規模で考えたら大した影響はないというのが、彼の返事だった。
彼の趣味は読書。特に、戦国時代を舞台とした歴史小説や漫画大好きだった。現代ではなく、戦国時代に生まれていたら、歴史の教科書にのるような活躍ができると信じていた。彼は、人より運動神経が悪いくせに、本気でそんなことを考えていた。タイムマシンでも魔法の力でもなんでもいいので、戦国時代に行きたいと願っていた。
信心深い彼は、近くの神社に行き、毎朝、願っていた。
ある日の事、いつものように神社で願っていると、急にめまいがしてきた。がんばろうとしたが、主人公は気を失った。
目が覚めた。周りを見ると、元の神社だ、しかし、よく見ると、細部が異なっている。
周りの景色も違った。神社の周りは、住宅街だったが、今、周囲を見渡しても、あるのは、田んぼばかりだ。家は数軒しかない。しかも、その家は、時代劇に出てきそうな家だった。少しすると、参拝者がやってきたが、和服だ。今は祭りの季節ではないのに、不自然だ。
いろいろ調べていくと、ここが現代ではなく、江戸時代であることがわかった。どうして、タイムスリップかはわからないが、事情は呑み込めた。これは現実なのだ。
帰る方法はわからなかったので、仕方なくこの時代で生きていくことにした。慣れてくるにつれて驚いた。江戸時代の科学技術は現代よりはるかに劣るが、リサイクル技術は驚くべきものだった。MOTTAINAI(もったいない)という言葉をノーベル平和賞を受賞したワンガリ・マータイは絶賛したが、そのMOTTAINAIへの徹底ぶりは現代と比べ物にならないものだった。
例えば、人間の排せつ物を肥料にしているのは知っていたが、それだけではなかった。灰も肥料として使われていた。灰はそれだけでなく、火種の確保や日本の発酵食品に使われている「麹菌」の培養にも使われているのだ。灰を専門に買い取る灰買いという職業まで存在した。
また、紙や樽や傘なども使えなくなっても、専門業者が買取り、リサイクルしていたのだ。
江戸時代とは、リサイクルという面では、理想的な国家だった。
主人公は、日本人でありながら、日本の歴史の事を何も知らなかった。かつてはリサイクル国家だった日本に生まれたのに、リサイクルに貢献していなかった自分の行動を恥じた。後悔した。我々日本人は、今こそ、江戸時代の精神を取り戻すべきだ。「Back to the 江戸時代」なのだ。
と、そんなことを考えたとたん、また、にめまいがしてきた。がんばろとしたが、主人公は気を失った。
目覚めると、現代の神社だった。
江戸時代にタイムスリップしたのが、夢だったのか幻だったのかわからないが、主人公は多くの事を学んだ。
主人公は、心を入れ替えて、ごみの分別をするようになった。
2016-05-21 23:00
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