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十二国記 魔性の子 [ライトノベル]

 十二国記 魔性の子を読みました。
 十二国記シリーズの第1作です。十二国記シリーズは異世界を舞台としたファンタジー小説ですが、この作品はホラー小説に分類されるようです。ファンタジーの要素を持ったホラー小説です。日本を舞台とした外伝とも言える内容です。いえ、正確にいえば、本来、本編だったものが、気がつけば外伝になったといえるのかもしれません。異世界を舞台とした作品の方が有名になってしまいましたし、数も多いですからね。
 ネットで調べてみると、他の十二国記シリーズを読んでからこの作品を読むのと、この作品を第1作目として読むかで、印象が変わってくると書かれてありました。
 確かにその通りでしょう。私の場合は、前者だったので、完全に作中の謎が最初からわかってしまっているのです。魔性の子である高里要の周りで次々と事故が相次ぐのはなぜか?高里要がなぜ神隠しにあったのか?なぜ再び戻ってきて、神隠しの間の記憶がないのか?高里要を守っている謎の生き物は一体何なのか? 
 完全にネタバレしています。これはまさに、トリックと真犯人がわかっている状態で、推理小説を読むようなものです。だから謎解きの要素は全くありませんし、次々と人が殺されていくシーンもそれほど怖くありませんでした(といっても、一部の描写は確かに怖いものがある。さすがはホラー小説)。
 最後まで読みましたが、予想通りの結末を迎えました。黄昏の岸 曉の天を先に読んでいたために、結末は知っていたのです。
 魔性の子と黄昏の岸 曉の天は同じ話を視点を変えて二つの作品にしているわけです。魔性の子が日本での出来事を中心として、黄昏の岸 曉の天が十二国の世界を宙として話を展開しています。
同じ話でもこうも違うのかというのかというのが正直な感想。それはもちろん、大人向けのホラー小説とライトノベルとして発表されたファンタジー小説というジャンルが違うからなのでしょう。文体も全然違いますしね。

華胥の幽夢 十二国記 (新潮文庫)

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  • 作者: 小野 不由美
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2013/12/24
  • メディア: 文庫



月の影 影の海(上) 十二国記 (新潮文庫)

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