アニメ「聖剣の刀鍛冶」総括

　アニメ「聖剣の刀鍛冶」は、3話からの視聴でした。それ以前から、そういうタイトルの小説があるのは知っていましたが、特にきっかけがなかったので原作小説は読んでいませんでした。
　3話は魔剣アリアが初登場の回でした。人の姿をしたアリアが魔剣に変わったり、玉鋼やら祈祷契約などの単語が出てきたりとしましたので、興味をそそられました。ただ、残念なのは、戦闘シーンが暗闇だったので、さっぱりわかりませんでした。その時は、たまたまストーリー上そうなのかなと思いましたが、その後もなぜか暗闇の中で戦闘するシーンが多かったです。暗闇での戦闘だと、誰がどのように動いているかさっぱりわかりません。戦闘シーンがあのアニメの面白さの全てではありませんが、戦闘シーンがだめだとおもしろさが半減してしまいます。
　このアニメ版で一番面白かったのは、6話です。ネットを見ていると、7話ばかりに注目されているようですが、私としては6話がお勧めです。5話をうっかり見逃してしまいましたので、なぜ、セシリーとドリス達が戦っているのかわかりませんでしたが、ちゃんと描かれていた戦闘シーンは、大変楽しめました。
　その後、セシリーはドリス達にやられてしまい、あわててルークが助けに来ます。原作も後半になるにつれて、セシリーとルークがどれだけお互いのことを想っているのか描かれていますが、ルークのセシリーに対する想いも、この6話でしっかり描かれていました。
　残念ながら、アニメは13話で終わってしまいました。ストーリーも中途半端です。2期も作られないようです。
　ただ、このアニメが原作小説を読むきっかけにはなりました。既に1巻から8巻全て読破しました。アニメより原作小説の方が圧倒的におもしろいです。原作の魅力を少しでも多く引き出せていたら、2期もあったのに・・・と思えてなりません。
　皆さんは、このアニメ版をどのように思いましたか？

聖剣の刀鍛冶(ブラックスミス) (MF文庫J)

• 作者: 三浦 勇雄
• 出版社/メーカー: メディアファクトリー
• 発売日: 2007/11
• メディア: 文庫