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花守の竜の叙情詩3巻 [ライトノベル]

 花守の竜の叙情詩3巻を見ました。
 テオパルドを救うために記憶喪失になってしまったアマポーラ。穴が開いてしまったような記憶を思い出そうとがんばりますが、その旅に激痛が走り、体調が悪くなってしまいます。そんなつらい体験をさせない為にテオパルドは彼女になるべく近づかないようにしました。きっかけを与えなければ彼女は記憶を思い出そうとしないので、苦しい体験をしなくて済むと考えたからです。
 悪魔キャンデイッドはそんな二人が憎くて仕方ありません。しかし、神の加護を受けたアマポーラには直接危害を加える事はできません。自らの手下である悪魔を使い、アマポーラを杖で突き落とそうとしますが、失敗します。間一髪の所でテオパルドが間に合い、悪魔を銀竜の爪で作った剣で倒します。アマポーラの命に問題はありませんが、修道女を刺し殺した人間と思われてしまいまい、アマポーラからは人殺しと思われてしまいます。
 ラシェルはその事実がアマポーラの勘違いであるように巧みにうそをつきますが、アマポーラは心のそこから信じきれません。どうしてもテオパルドに対して疑いの眼差しを向けてしまうのです。しかし、やがて昔の記憶の影響からかテオパルドに不思議な懐かしさを覚え始めます。


 紅牙のルビーウルフの著者淡路帆希の次のシリーズです。シリーズと言ってもこの3巻で終わりですけど。紅牙のルビーウルフは主人公が気の強い少女だったので、割と明るい作品でした。他の登場人物も個性的な人物が多かったです。
 一方、このシリーズはヒロインも芯は強いものの王室育ちのせいか大人しい性格です。その分、地味な作品になってしまいましたが、それがこの作品のウリといえるものでしょう。作者があとがきにて「場違いではないか」と考えたこともあるとしていますが、その理由も納得できます。現在のライトノベルの流行からは外れている作品です。派手なアクションシーンもありませんし、ギャグがあるわけでもありません。
 ただ、1巻最後での大どんでん返しなど魅力はしっかり詰まっています。3巻は1巻2巻に比べるとだらだら書かれた印象がありますが、ラストはしっかりまとめてくれました。
 主人公達はもちろん、敵であるロゼリーやキャンデイッドにもふさわしいラストが待っています。決して敵を倒して世界は平和になりました・・・という安直なラストにはなっていません。

花守の竜の叙情詩3 (富士見ファンタジア文庫)

花守の竜の叙情詩3 (富士見ファンタジア文庫)

  • 作者: 淡路 帆希
  • 出版社/メーカー: 富士見書房
  • 発売日: 2010/12/18
  • メディア: 文庫



花守の竜の叙情詩 (富士見ファンタジア文庫)

花守の竜の叙情詩 (富士見ファンタジア文庫)

  • 作者: 淡路 帆希
  • 出版社/メーカー: 富士見書房
  • 発売日: 2009/06/20
  • メディア: 文庫




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